幼なじみが長年をかけてお互いに惹かれあっていくラブストーリー。
幼なじみ同士という王道ラブストーリーであり、何度見ても心温まる作品です。
目次
「あと1センチの恋」あらすじ
主人公ロージーと幼なじみで片思いの相手アレックスが高校卒業を機に、それぞれの夢に向かって地元を離れます。
エマ
アレックスには相談せず、1人で子育てをすることを決意。
それまでは一緒に歩んでいた人生が別々になっていくというもの。
幼なじみという王道ラブストーリー。
けれど、これまでの幼なじみの作品では学生時代がメインで描かれることが多いように感じます。
ロージーのシングルマザーとしての大変さが、しっかり描かれています。
また、シングルマザーという事実を幼なじみで片思いの相手アレックスに知られない為、同級生にもバレないようにするところなどが忠実にとても現実的かつコミカルに作品に現れています。
わたしがこの作品を好きな3つの理由
1、夢を追う姿勢
2人はお互いをとても尊敬し、夢を追いかけるために別々の道を選びました。
しかし、ロージーは妊娠して地元に残ることになり、夢を一旦諦めることになります。
現実の社会でも望まない妊娠をしてしまう女性は多かったり、シングルマザーの選択をする方も多いように感じます。
ロージーは子育てをしながらも夢を諦めません。
エマ
また、夢へ向かっている最中の困難や大きな壁にぶちあたり落ち込んでるときに、子どもが支えになっているところや子供のために頑張ろうという姿には、親子の絆や温かさを感じます。
2、ロージーとアレックスの一筋縄にはいかない関係
ロージーとアレックスはクラブへ行った際にキスをするのですが、ロージーは泥酔のあまり覚えていません。
アレックスはロージーがキスに触れてこないことをモヤモヤしたいるものの、幼なじみという関係を壊さないためにもそのことには触れませんでした。
その後、ベサニーという女性がアレックスに猛アタックし、2人は付き合うことになります。
ロージーはベサニーとアレックスが付き合ったことを残念に思ったり、気持ちを伝えてられないというモヤモヤ感や、幼なじみという関係性を壊したくないという思いがとても伝わってきます。
ネタバレに近いようなお話にはなってしまうのですが、2人が社会人になりお互いに惹かれはじめたときは、やっとくっつくと思ってドキドキしたのにも関わらず、やっぱり上手くいきません。
距離が少しできてしまう感じなんですね。
2人はお互いのことを1番理解しています。
誰よりも長く一緒にいる友達、幼なじみとしての関係なら言えてたことやできていたことが、恋人という関係になることで少し複雑になったりと、観ているこちらの心情まで浮いたり沈んだりする作品です。
3、片思いのもどかしさを実感できる
ラブストーリーではキュンキュンする場面が多いですよね。
でも「あと1センチの恋」では、キュンキュンする場面もある分、片思いのもどかしさがとてもよく伝わってきます。
誰もが片思いのときに感じるであろう嫉妬心や後悔などが、とても繊細に描かれています。
エマ
自分の選択に責任を持つべき
ロージーはせっかくの大学進学のタイミングで妊娠をしてしまうという、しかも望んでもいない。
「これってあー、こういう人いるよねー」とか、こういう話聞いたことあるなーと感じていたけど、他人事ではないような気がする。
「あと1センチの恋」では妊娠が自分の夢への壁になりました。
2人の関係がなかなか進まないことにもどかしさを感じるけれど、リアリティがある
アレックスもロージーも子どもを持ち、再婚や離婚したり特にロージーに関しては何でこんなにもついてないんだろう、男運が悪いのかな?なんて感じたり。
2人ともなかなか前に進まず、関係も足踏み状態。
もどかしい気持ちやイライラまで覚えてしまいそうなほど、関係を進めるのがたいへん。
映画やドラマのラブストーリーは、主人公は1回相手に振り返ってもらえれば溺愛されたり、問題があっても1度の大きな喧嘩で落ち着いたらとても仲良しなんてことが多いですよね。
この映画は良くも悪くも、その現実感がしっかりと出ています。
まとめ
この映画の良さはロージーとアレックスの関係が現実的に描かれているだけではありません。
エマ
最後までハッピーエンドで終わるかどうかが分からなかったり、他のラブストーリーとは少し違うなと序盤に感じるはずです。
でも見終わったあとは、心があったまり、ちょっとでも勇気がもらえる作品になっています。
最後に映画のオススメポイントとして主役のリリー・コリンズがとても美しくて、たまに笑顔に見惚れすぎてストーリーを忘れてしまうほど!!!笑
ただその綺麗な美しい笑顔が、ロージーが辛いときでも無理して笑っていると胸が苦しくなったり、作品とうまく相まってこの映画をより良いものにしていると感じます。