映画「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」感想。差別問題を考えるきっかけに

ヘルプ~心がつなぐストーリー~

黒人メイドを差別する白人上流社会を描いた内容。

差別に関する映画は、人によっては敷居が高く感じたり、ストーリーが重そうに見えて躊躇するかもしれません。

ですが、この「[ヘルプ」は具体的にどんな差別が起こっていたかや差別する白人と差別される側の黒人の両者の考えや心情を描くのはもちろん、彼女たちの日常をユーモラスに楽しく描いている描写も多く重苦しい雰囲気は少ないので入りやすいタイプです。

「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」キャスト

  • ユージニア・”スキーター”・フェラン エマ・ストーン
  • エイビリーン・クラーク ヴィオラ・デイヴィス
  • ミニー・ジャクソン オクタヴィア・スペンサー
  • ヒリー・ホルブルック ブライス・ダラス・ハワード
  • シーリア・フット ジェシカ・チャステイン
  • シャーロット・フェラン アリソン・ジャネイ
  • ウォルターズ夫人 シシー・スペイセク
  • コンスタンティン・ジェファーソン シシリー・タイソン
  • エレーン・スタイン メアリー・スティーンバージェン
  • スチュワート・ウィットワース クリス・ローウェル
  • ジョニー・フット マイク・ヴォーゲル

主人公は、作家志望の白人女性スキータ

映画の時代設定時は、どこの白人家庭でも黒人メイドを雇っていた頃。
もちろんスキーターの家にも同じようにメイドがいました。

スキーターはエイビリーンをメイドとしてではなく、まるで家族のように思い接しています。

そんなスキーターだからこそ、社会の白人上流主義に疑問を抱く

そこでエイビリーンに取材を申し込むわけですが、そのことが見つかったらタダでは済まないので断られます。

しかしその後、「黒人だから」というだけで理不尽な扱いを受けたことがきっかけで協力を決意します。

その輪は次第に広がり、メイドたちの声を集めて一冊の本になるのですが、そこへたどり着くまでには多くの苦労と悲しみ、怒りが待ち受けています。

他人事とは片付けられない「差別」というもの

現代で、ましてや日本では身近でない人種差別というテーマ。

ですが、自分だって生まれる場所や時代が違ったら当事者だったかもしれないし、加害者にも被害者にもなっていたかもしれないと思うと怖くて、深く考えさせられる話です。

時代や描き方よるのでしょうが、わたしが想像していた黒人差別より少しだけ穏やかなものでした。

普段はひどい扱いはなく、普通に会話して家にメイドがいるのだが…

しかしながら、トイレは絶対に共有できない、黒人が入れないお店があるなど線はしっかり引かれています。

いつもは家族のようにメイドと過ごしてる一家があり、ある日そのメイドが腹痛に襲われ、外は嵐。

メイドはバレないかと思い、一度だけ、家の中のトイレを使用してしまいます。
しかし後日、そのことが発覚してしまい、奥様はヒステリックを起こしてメイドを辞めさせるのでした。

エマ

その家の子どもは大泣きして、「行かないで!行かないで!」とすがります。
それは、メイドがその子の世話はすべて行い、本当の母親よりも母親らしかったから。

メイドも同じくらいその子を愛情を注いでいました。
涙なしでは見られないシーンです。

当時は同じトイレを使用することがそれくらい大きな罪だったよう

エマ

ひょっとすると、家族のようだったからこそ辞めるだけで済んだのかも。
実際はもっとひどい罰を与えられていたかもしれません。
奥様も別れ際は複雑な表情を浮かべていたので、メイドに対して怒りの感情だけではなかったのでしょう。

お互い辛いのになぜ、こんな社会になってしまったのだと思わず唇を噛んでしまいます。

スキータの脳裏にある苦い過去

スキーターの家では現在はエイビリーンが雇われていますが、その前に年配のメイドが働いていました。
スキーターはそのメイドに育てられ、大好きで尊敬していました。

しかしスキーターの母親の集まりで失敗してしまったことから、辞めさせられてしまったのです。
スキーターはずっとそのことが心に引っ掛かって、母親をどこかで憎んでいました。

母親もそのメイドに育てられたも同然で、自分の母親のように思い、愛していました。
しかし知人の前で失敗したメイドをそのままにしておけなかったのです。

周囲の目を気にして、体裁を取り繕うことを優先してしまいました。

本当は辞めさせたくはなかったのに辞めさせてしまったことを後悔して、その後戻ってきてもらおうとしますが彼女が戻ってくることは二度とありませんでした。

黒人、白人双方に苦悶があったのでは?

エマ

黒人の方々に比べればもちろん生きやすかったと思いますが、白人には白人の人で生きづらさや葛藤があったことが想像できます。

白人上流社会に疑問を持つスキーターも友人たちとやや壁があるように思えます。

彼女自身も生きづらさを抱え、今の状況がおかしいと思っている。
当時のタブーに触れることは簡単ではなかったでしょう。

そんな勇気を持った彼女の姿を見て”わたしも少しは勇気を出してみなきゃ”と奮い立たせられました。

日常で感じる違和感を抑え込んでいる自分に気づいた

日常生活で、仕事で、”これはちょっと変じゃない?” ”その考えはおかしくない?”そう感じることがたまにあると思います。

しかし、人とぶつかることや自身がどう思われるか不安でなかなか動けませんよね。

わたしが我慢すれば収まるなんて言い聞かせ、心のどこかではそれではいけないと知ってるのに抑え込む。

もちろん自分が得するように、思い通りにしたいからという身勝手さで”No”というのではなく、あくまで、こうすれば相手の為にもなると信じて相手に伝える勇気が大切だと感じます。

自分の気持ちに蓋をして気づかないふりをしいると、いつか自分の気持ちが分からなくなるまでに麻痺してしまいます。

自分の気持ちが分からないと、気づかぬうちに自分の大切な人を傷つけて失ってしまいます。
スキーターを見ていると、そうなる前に一歩踏み出そうと思えます。

「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」Twitter口コミレビュー

「ラ・ラ・ランド」で脚光を浴びたエマ・ストーン

主人公のスキーター役を務めているのは「LA LA LAND」で一躍有名になったエマ・ストーンです。
おしゃれとは言えない、周りから見れば少し変わった女性を自然に演じています。

エマ・ストーンをここ2〜3年で知ってまだ見たことがない人にはぜひ「ヘルプ」を見てほしいです。

この作品にエマから入って、差別のことや自分の置かれている環境について考えられる時間になればと思います。

私たちは好きな人には好きと言うことができるし、相手も望んでくれたら一緒にいることができる。その選択ができる。

選択ができるということがこんなにも幸せなことで恵まれていることだと、つい忘れてしまいます。

そして、どんな人も平等。

生きていて理不尽なことも多く、平等なんて非現実的だと感じることもあるけれど、私たちがそれを諦めたら良い方向に社会が変わることはあり得ないので自分だけでも諦めないこと。

そんな大切なことを教えてくれる、思い出させてくれる映画です。

人種差別についてもっと理解を深めたいなら「ゲット・アウト」という映画もオススメです。
ゲット・アウト 「ゲット・アウト 」感想。人種差別がテーマの新感覚ストーリー

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