吸い込まれるようなエメラルドグリーン、あのエジプトの女王クレオパトラからも愛されたというエメラルドは、現在も人々を魅了し続けています。
和名 | 翠玉(すいぎょく)、緑玉(りょくぎょく) |
元素記号 | Be3Al2Si6O18 |
屈折率 | 1.575-1.581 |
モース硬度 | 7.5-8 |
結晶系 | 六方晶系 |
靭性 | 5.5 |
比重 | 2.69-2.8 |
産出国 | コロンビア、アフガニスタン、オーストラリア、ロシア、ガーナ、インド、パキスタン、モザンビーク、ナイジェリア |
誕生石 | 5月 |
宝石言葉 | 幸運・幸福・愛・清廉・健康・安定・希望 |
エメラルドのスピリチュアル的意味・効果

エメラルドの特徴
アクアマリン、モルガナイト、ヘリオドールといったベリル(緑柱石)系の宝石の一つ。
あの青みがかった美しいエメラルドグリーンは、クロムやバナジウムを含んでいるため色づいています。
エメラルドの含浸処理

エメラルドの大半には、無色透明のオイルや天然樹脂で含浸処理が行われています。
エメラルド屈折率1.575-1.581と近いオイルや樹脂が選ばれます。
エメラルドは亀裂が多い石なので、ジュエリーに仕上げるまでの間にそれが広がったり目立つのを防ぐため、また石の透明感をアップさせるために含浸処理がされます。
この含浸処理は、「エンハンスメント」とされ、「トリートメント」とは扱いが異なります。
含侵の等級は鑑別機関によって呼び方が異なるものの、None、Minor、Moderate、Highlyという用語があります。
ほとんどのエメラルドが含浸処理されているので、ノンオイルの美しいエメラルドは稀少です。
エメラルドの価値

天然のエメラルドにインクルージョンが見られるのは、自然なことです。
それほど、エメラルドはインクルージョンが多い石なのです。
天然であることの証として極端に美観を損ねない場合は受け入れましょう。
Color
エメラルドの美しさを決める最も重要な要素がカラーです。
色が濃くて透明感のあるものが評価が高いです。
かと言って、濃すぎて黒っぽくなってしまっては価値は下がります。
Clarity
エメラルドはどうしてもインクルージョンが多い石なので、ある程度は仕方がありません。
ですから、インクルージョンの大きさや位置などを確認して、できるだけ目立たないものを選ぶと良いでしょう。
- 三相インクルージョン
- 二相インクルージョン
- カルサイトインクルージョン
- パイライトインクルージョン
- トレモライトインクルージョン
- ドロマイトインクルージョン
- チューブインクルージョン
Cut
エメラルドにはダイヤモンドの4Cのように明確なカット評価があるわけではありません。
エメラルドはフラクチャー(ひび割れ)が多く、もろい石なので、耐久性やより石が美しく見える色合いになることを考慮しつつカットされます。
Carat
カラット数が大きいほど価値は高まります。
ただし、いくらカラット数が大きなエメラルドであったとしても、他の美しさの要素が伴っていなければ、高い価値があるとは言えません。
ダイヤモンドと同じく、1カラット0.2gです。
エメラルドの原石

エメラルドのお手入れ方法
エメラルドはダイヤモンドやルビーなどといった宝石よりも衝撃に弱いので、丁寧に扱う必要があります。
乾いた柔らかいクロスなどでやさしく拭きましょう。
超音波洗浄器は、オイルで含浸処理している関係で絶対にダメです。
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