リストカットは、カッターナイフなどの刃物を用いて前腕に傷を付ける自傷行為を指します。
日本では若者を中心にリスカと略されて呼ばれることもありますが、自傷行為であることには変わりありません。
部位としては前腕の内側の中ほどあたりが中心になります。
傷としてはそれほど深くなく致命傷にならないのが特徴といえますが、傷跡が残ることになります。
そもそも自身の身体を自身が傷つける自傷行為そのものは古くから存在していましたが、特に手首に対して行う自傷行為を指すようになったのはこの40年ほどになります。
リストカッティングシンドローム(wrist-cuttting syndrome)という言葉が登場したのは1972年のアメリカとされ、日本では1990年代以降から使われるようになっています。
アメリカでもリストカットと呼ばれますが、カット(Cut)は切断するという意味があるため、どちらかといえば切りつける(Slash)という意味からリストスラッシュを使う場合があります。
いずれにしてもリストカットの特徴としては、致命的な深い傷を付けるわけではなく浅い傷を付けるという身体に対する自傷行為になります。
また手首のほか腕や脚など四肢に対して傷つけるケースも多くあります。
四肢に傷を付ける理由としては、胴体や首、胴体などと異なり傷ついても傷が治りやすく、かつ一見すると目立ちにくいといったことがあります。
リストカットを行う原因は?どういう心理?
またリストカットする理由としては、鬱積したストレス表現方法のひとつとされ、傷つけることによる自己満足や周囲に見せることによって助けを求めようといった心理が働いています。
いずれにしても心身のストレスからはじめることが多く一度、はじめると止められないケースがありますし、さらに症状が悪化することで自殺といった行為にエスカレートするリスクがあります。
一方でそれら本来のストレス表現以外としては別に行う人もあり、自傷行為による快楽から行うケースやファッションとして行う場合などです。
快楽として行う場合にはマゾヒストの傾向や痛みによってさらなる精神的な苦痛からの解放といったものです。
またファッションとしては、ゴスロリ(ゴシック・アンド・ロリータ)の影響があります。
いずれにしてもストレス表現として、または精神的な苦痛からの解放、ファッションとして、など理由はさまざまであれ自傷行為によって傷ついた肌の傷は消すことは出来ず、永遠に残ることになります。
傷跡の特徴は?
特にリストカットの場合には特徴的な傷跡であるため、見た目にも過去に行っていたことを知られる可能性があります。
このため美容クリニックではリストカットに対する治療を行っているところも多くあります。
特徴的な傷跡としては、同じ場所で少しずつずらして自傷するため規則的な傷跡が付いているといったものです。
また適切な治療を行わないため傷跡も比較的目立つことになります。
一本程度の傷であれば、単なる怪我と見られますが、複数ある場合には自傷行為と見られることになります。
特に本数が増えれば増えるほど見た目の印象が大きく悪化します。
普段は目にすることのない場所であっても見られることで人間関係が壊れるリスクがあります。
傷跡の治療方法は?
この傷跡の治療としては、おおまかには傷跡の形を変えるといったものが中心になります。
例えば手首に対して横に走る複数の傷跡の場合には傷跡になっている部分の皮膚を切除して一本の縫合跡とするといったものです。
この一本の縫合を跡にすることで怪我による傷跡といったイメージにすることができ、自傷行為で傷ついた傷であるということを誤魔化すことができます。
またひとつひとつの傷跡を丁寧に切除して縫合することで、その傷跡を目立たなくすることができますし、レーザー治療を用いて、傷跡を焼くことで火傷のような形にすることができます。
いずれにしても美容整形の治療効果としては完全に傷を消すといったことは難しく、縫合などによって傷跡を誤魔化すのがポイントになります。
また傷跡の程度が小さくなることで、メイクなどで消すことが可能になります。
治療費はどれくらいかかる?
治療費は、大きさによって異なりますが切除して縫合する方法であれば1センチあたり3万円程度が相場とされます。
6センチ程度の傷1本であれば18万円ですが複数の箇所を縫合する必要がある場合には50万円以上の費用が必要になります。
一方で傷に対して広範囲な治療ではレーザー治療で行われ、火傷のような傷跡になりますが、ハガキ大程度の治療で50万円ほどの費用が掛かります。
縫合する方法を用いるさいには皮膚にある程度の余裕がないと傷跡を一本化する治療を行うことは出来ませんが、レーザー治療の場合には皮膚に余裕がなくても行うことができるのがメリットといえます。
上記よりも安価で、痛みが少ない治療法で有名なのが池袋サンシャイン美容外科です。
無料カウンセリングがありますので、疑問点などがあれば、そこで解決しましょう。
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