『細雪』(映画・1983年)のあらすじと感想を書いてみました。

近頃は、美しい着物が登場する映画やドラマを好んで観ています。
その中でも、映画『細雪』を推す声が多くて、気になってみてみました。

谷崎潤一郎の原作は上巻の途中で読むのを止めてしまったのですが(近々また始めから読み直したいです)、映像だと「観るぞー!」って気合はいらなくて気軽なので良いですね(*^-^*)

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目次

『細雪』あらすじ

東宝創立50周年記念映画として制作された本作。
140分の華やか大作です。

時は、昭和13年。
大阪・船場の旧家を舞台に蒔岡家の四姉妹の日常を描いています。
三女・雪子のお見合いの話がメインです。

長女・鶴子を岸恵子さんが演じています。
「本家」としての意識が強く、「分家」の次女・幸子(演・佐久間良子)と意見が合わないことも。

佐久間良子のしっとりとした妖艶さに目を奪われます。

三女・雪子は吉永小百合さんが演じています。
お見合いをする年齢なので、もう少し若い女優さんの配役の方が合っていたのでは…と個人的には思います。

四女・妙子を演じるのは古手川祐子さん。
末っ子らしい小生意気だけど憎めない感じ。
洋装の方が多い。

『細雪』映画の感想

桜

満開の桜のショットから始まります。
桜を見るだけで気持ちが和むなんて、やはり私も日本人なのでしょうか。

座敷に揃った姉妹たちの着物が美しいこと!

サチ

京都に花見に来た姉妹。
半襟も真っ白ではなく、柄がついていて細部まで麗しく豪華な着物にうっとりしますね。

長女は他の3人と着付けが少し違って、首元が深めにあいています。
岸恵子さんが演じる長女は、なんだかとてもかわいらしい。

さっぱりしたところもあるけれど、夫には甘えてみたり、画面に登場するだけでパーッと華やぐ感じがします。

佐久間良子さんは、次女だけど長女よりもしっかりした感じ。
やはり良いところのお嬢さん育ちだけあって、品があって良いなあ。
着物がとても似合う方だなーって思って見てました。

普段はモデルみたいな細い脚や体に憧れるけれど、この次女を見ていると程よくふんわりとした肉付きで、艶やかで上品なマダムを目指すのもいいなーって思っちゃいました。

佐久間良子さんの美しいこと!
40歳過ぎたくらい?
女性の色気と貫録で、素敵だなー、私もこういう女性になりたいなと思いました。

「本家」「分家」 の立ち位置

長女が四女に亡くなった父のお金を渡すことを反対してました。
長女も同じ意見だったので、急に次女が意見を変えて、「こいさんの為になるお金の使い方だったら…」みたいな感じで話していたのが興味深かったです。

「本家」「分家」 ということで、お互いに張り合う気持ちがあるのでしょうか?
現代の私にはいまいちピンと来ないけれど、昭和の始めの頃だったり、今も上流階級では「本家」「分家」は強く意識されていたことなのでしょうか?

分家の家で暮らす三女と四女。
長女はそれが気に食わないようです。

人形作りに精を出す四女。
個展まで開くほどの腕前です。
長女としては「職業婦人めいたことして…」と不満そう。

啓ぼんと付き合う四女。
5年前この2人は駆け落ちして、新聞を賑わせていたのでした。

その一件以来しばらくは離れていたけれど、またつるむようになっていたのですね。

そしてびっくりしたのが、長女の夫を伊丹十三さんが演じていたこと。
てっきりこの方、映画監督だとばかり思っていたら、役者やエッセイスト、デザイナーなどいろいろやっている多才な人だったんだなー。

おちゃめな姉妹の戯れ。帯がキュウキュウ

帯

「息を吸うたび、帯がキュウキュウ言う」っていうセリフも、へえー、そうなんだーって着物にまだ親しみがない私には新たな発見だったし、こんな会話をする姉妹に憧れました。
部屋に帯を並べながら、「どれにしよう」みたいに選んでいるのも優雅で素敵ですね。

このシーン、映画では長女と次女だけど、原作だと次女・三女・四女の会話なんですよね。

気色の悪い男たち

三女に気がありそうな次女の夫。
石坂浩二さんが演じているのですが、なんかこの人生理的にイヤww
石坂さんのことじゃなくて、役柄の貞之助のことね。
美容院の女将の手を握ってみたり、誰にでも気があるように見えて気色悪かった…。

雪子のお見合い相手で、鮎の人がちょっと気色悪かった。
全て正確にしないと済まないようで、新聞社に行って事件のことを調べたり、雪子のかかりつけの病院に行って病歴などを調べたりと。

そして、自分のことも包み隠さずと、妻と子の死亡診断書まで出してきたのには引いた(>_<)

美しいシーンの数々に目を奪われる

紅葉

紅葉の美しい季節に、まだ雪子のお見合い。
赤く色づいた葉が美しい。

こんな美しい景色の中をのんびり歩けたらどんなに良いでしょう。

三女の雪子は、最初吉永小百合さんは合わない気がしたけれど、映画を最後まで見終えたらやっぱりこの方でよかったのかもしれない…と思うように。

物静かだけれど、自分の考えはしっかり持っている三女は、周りに流されることなくイヤなものはハッキリ拒否して、最後には華族のお相手をしっかりつかまえる、すごい人だと思いました。

【まとめ】

特別すごい事件が起きるわけもなく、淡々としたストーリーが続くのに全く飽きもせず、何度も繰り返し見ています。
船場言葉も耳に心地よく、音楽も素敵で、耳だけでも楽しめる作品でした。

この映画を何度か見ると、谷崎潤一郎の原作を読みたい気持ちがふつふつと強くなってきて、今読んでる最中です。
着物を着た人物が登場する美しい映画が見たいなら、ぜひともオススメします( *´艸`)

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