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バトルロワイヤルの中毒性はスゴイ!

桜の木の前で笑っている女性

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  • 自らの命を絶ってゲームに参加しない者
  • 勝ち残るために戦う事を決意する者
  • 現実が受け入れられず、とにかく、どこかに隠れて生き延びようとする者
  • 何とか、この状況を打破する方法は無いかと考える者
  • 自分の愛する人だけは何とか守り抜こうとする者
  • 例え明日、死ぬとしても自分の生き方は変えない人

それらの「様々な答え」が次々にエピソード的に描かれていきます。
しかし上記の「様々な答え」は普通の人達が出す答えです。
そして、この映画には転校生という名目の桐山和雄という「普通でない人」が混じっています。
桐山和雄は人を殺す事を楽しみに自分から志願して参加したという人物です。
そして彼はバトルの初期段階でマシンガンと手榴弾という最強の武器を入手し、ひたすら殺しまくるのです。
もちろん彼にも殺す目的はあります。何故なら終了時点で生き残る事が出来るのは「一人だけ」であり、もし二人以上、生きていたら、その全員が死ぬ、という設定だからです。
だから「自分が生き残るために他の全員を殺す」事は唯一無二の目的とも言え、桐山和雄はそれを純粋に実行しているだけなのです。
ただ他の人と違うのは、それを楽しんでいる、という点だけなのです。
また生徒の中には相馬光子(柴咲コウ)のように幼少時の経験から「人は奪うか奪われるかだ」という価値観を持って生きてきた、いわば「準備の出来ている人」もおり、こういった人達に次々にみんなは殺されていきます。
何せ、まだ高校三年生です。戦闘の技術と心得を持つ人など、いるはずがありません。
それは主人公の七原秋也だって同じです。いきなり拳銃を渡されても撃ち方を知らなければ、その拳銃は役に立たないのです。
もしこの映画が単なる殺し合いのシーンを描くことだけが目的だったら藤原竜也が演ずる七原秋也の存在価値はすごく薄くなってしまうでしょう。
むしろ桐山和雄が主人公にふさわしい位です。
そこで七原秋也を助ける存在として川田章吾(山本太郎)という「一昨年の優勝者」である戦闘経験豊富な人物が登場します。
とは言え川田も最初から七原を助ける存在として登場している訳ではなく「利用価値有り」と判断した結果です。
七原は「とにかく俺は中川典子を守る」と決意した物の、武器は「なべ蓋」で銃の撃ち方も知らず作戦を考える智略も持っていないのです。
これで勝てる訳がありません。実際、この映画の中で七原は一人も殺していません。正確には殺そうともしていません。
初めて見た時に「一体、この映画のエンディングはどうなるのだろう」と見ていて心配になってきました。
一般的に言って、主人公が死ぬバッドエンドはこの展開では有り得ないと思いました。
かといって、この設定では主人公だけが生き残るのもバッドエンドなのです。
設定から考えると七原秋也と中川典子の二人が生き残るハッピーエンドも有り得ないはずなのです。
「もしかして全員が死ぬ、というエンディングかな?」とも思いましたが、それもちょっとなぁ。
さて、どうなる事やらと見ていると、少々無理がある感じではありましたが一応の納得感があるエンディングとなりましたので、他人事ながらホッとした事を覚えています。
もちろんネタばれになりますので、ここにエンディングは書きません。
しかしこの映画は世界中で受けました。私にも受けました。
一体、何が面白かったのでしょう?それがよく分からないのですが面白いのです。
どうやらタランティーノ監督にも受けたらしく、この映画でマイペースにいつもの日常を送る千草貴子を演じ中々の凄みも見せた栗山千明は世界的に大ヒットした「キルビル」にスカウトされ一躍、世界デビューを果たす事になります。
しかしもう一回書きます。
何が面白いのか分からないのですが面白いのです。
これは、そんな映画です。
未見の方は一度、先入観があろうとなかろうと見てみる価値がある事を保証します。

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